1:講座の詳しい内容

当講座「シタール科/タブラ科」では、将来プロを目指そうと、アマチュアに徹しようと、「最も厳格で正確な基礎」をお教えすることから始まります。

何故ならば「楽器の正しい音を出す=楽器に歌わせる」ということに、プロ・アマの違いがあろう筈がないからです。

ただ、多民族国家という事が原因の一つかもしれませんが、インドと言う国は不思議な面が多く在り、自らのカーストや流派の「常識」こそが正しいと思い込んでいるフシが濃厚です。加えて自尊心と誇りが入り混じった人も多いので、自分が学んだこと以外を「あり得ない!」と言う人も少なくないところが困ったところです。

その点に於いて、若林忠宏は、7年もの独学・試行錯誤を経て、シタールは、何人かの先生と出逢いながら、何故かご縁が続かず(早世された、など)その後に、インド最古の流派に辿り着きました。逆にタブラに関しては、シタールの師匠が「玄人で知らない人は居ない」というような人だったので「インド音楽の理解の為にタブラを勉強したい」と言えば、色々な師匠に習うことが出来ました。勿論、中には「あちこちから習っている異なる流派をはしごするような奴が教えても身に付かない!冗談じゃない!」と門前払いの師も居ました。その師も「インド最高のタブラ製作職人」が頼み込んで入門出来、最終的には「日本に帰るな!」と迄言ってくれました。そのようないきさつで、若林忠宏は「タブラ6大流派・3亜派」の全てを学ぶことが出来ました。

こうして、「異なる師匠・異なる流派」を展望した経験と50年の研鑽の結果、恐らくインドでも最も厳格な基礎を身に着け、お教えるに至ったのです。

【シタール科】
当講座・シタール科の大まかなカリキュラム (想定期間は『月二回』で述べています)

「入門」

1:構え方から右手の弾き方 (3ヶ月~半年)
2:左手の弦の抑え方と左右のブレンド (1ヶ月~3ヶ月)
3:音階練習 (3ヶ月~半年)
4:音パターン(Alankar)の練習 (1ヶ月~3ヶ月)
5:リズム弦の練習 (1ヶ月~3ヶ月)

「初級」

『インド音楽コース』(1年~2年)
Raga(旋法)が属する10の分類(タート)の代表練習曲の練習

『ポピュラーミュージック・コース』(1年~2年)
世界の様々な有名曲の練習

『サイケデリック・ロックコース』(1年~2年)
1960年代後半~1970年代前半の欧米の「ラーガ・ロック」の名曲を学びます。

※中級以上は、若林忠宏の筑前町のスタジオに於いて「個人レッスン」となります。

【タブラ科】
当講座・タブラ科の大まかなカリキュラム (想定期間は『月二回』で述べています)

「入門」

1:構え方から左右の4つの基本音 (1ヶ月~3ヶ月)
2:左右のブレンドの基本 (1ヶ月~3ヶ月)
3:リズム理論の実践の基本 (3ヶ月~半年)
4:全インド共通の練習型カイダ (1ヶ月~3ヶ月)
5:いくつかのリズムの伴奏型テカ (1ヶ月~3ヶ月)

「初級」

『インド音楽コース』(1年~2年)
シタール科の代表練習曲の伴奏

『ポピュラーミュージック・コース』(1年~2年)
世界の様々な有名曲やリズムの練習

※中級以上は、若林忠宏の筑前町のスタジオに於いて「個人レッスン」となります。